資産運用をする上では、何年後にどれくらいの資産を作るのか目標を決めておかないといけません。具体的な目標がないと、これから自分がどれくらいの投資をしたらよいのか分からず、取るべき行動が分かりにくくなってしまいます。
そして、その目標を設定するには現在自分が置かれている状況を把握しないといけません。
今回は、老後資金の為の資産形成ということで考えているので、まずは年金について理解しておこうと思い調べてみました。
目次
モデル世帯の年金受給は月額22万
年金機構によるとモデル世帯の年金月額は22万円程だそうです。
ただ、このモデルは妻が専業主婦という設定なので、共働きの家の場合はまた数字が違ってくるとも思います。
また、この金額は現時点での値なので、今後はさらに減少することが予想されます。
しかしながら今回はこの22万円で計算してみることにしました。
老後の生活費はいくら必要なのか?
生命保険文化センター「平成28年度 生活保障に関する調査(速報版)」によると、以下のように報告されています。
- 老後の最低日常生活費は22万
- ゆとりある老後の生活費は35万
また、実際の家計の支出として高齢夫婦世帯では24万円とのこと。
最初に確認したモデルケースの受給額22万円の場合でも、ここから色々引かれ、約1割減になるようなので、手取りとしては約20万円になります。
うーん…最低日常生活費にさえ届いていませんね。
つまり、年金だけじゃ普通の生活をする事は難しくて、この毎月の差額を現役時代の貯金なり、リタイア後に仕事するなりでなんとかするしかないということになります。
ゆとりある生活費とモデル世帯の月額の手取りとの差は約15万円
ゆとりある生活とされる金額を用意しようとします。
受給額の手取りとの差額は約15万円です。
65歳から90歳まで生きたとすると、その25年間では15万円×12ヶ月×25年=4500万円!
これは65歳で年金が支給されてからの話なので、もし60歳でリタイアしたらそこから年金を受け取るまで収入がなくなってしまうのでその分もプラスで必要になってしまいます。
これも計算すると、35万円×12ヶ月×5年=2100万円!
つまり、60歳定年した場合、90歳までには4500万円+2100万円=6600万円!が必要になるということです。
ここから退職金を引いた分位を用意しておく必要があります。
まとめ
老後について、年金だけでは無理だろうなとなんとなくは分かっていましたが、大まかとはいえ数字で見るとなかなかの衝撃でした。
今まで直視していなかった厳しい現実が見えてしまった気がします。
今回はゆとりある生活をするために必要な金額を計算してみましたが、普通の生活をするにしても、目標としては住宅ローンを完済した状態で、退職金は含めず、3000万円位は目指したいところです。