食品メーカーで10年以上働いているRENです。
今回は「食品メーカーではスキルが身に付きにくいの?」ということについて、実際に働いて感じた点をまとめてみました。
REN
目次
食品メーカーはスキルが身に付きにくいのか
食品メーカーではスキルが身に付きにくいと言われることがあります。
食品メーカーに勤務する私の感想としては半分は合っていて、半分は違うように思います。
というのは、「所属する部署」や「本人の意識」という要素も大きく関わってくるからです。
どんな仕事もそうだと思いますが、会社に入ったら勝手にスキルが付くというわけではありませんよね。
そのため、スキルが付きにくいと言われるのは生産ラインでの作業をイメージしているのではないかと思います。
スキルが身に付かない状況とは?
食品工場などではISOなどの認証規格を取得している会社が多く、ほとんどの作業が手順化されています。
ちょっとした仕様を1つ変更する場合も、決められた手続きに従って作業をしなければいけません。
これは衛生面や品質を安定させるために必要なのですが、これらの仕事は基本的に手順書に基づいて作業をすることになります。
そのため、手順書通り出来るようになれば仕事は進められるようになりますが、そのままでいると「手順に決められたことをやるだけの人」になってしまう可能性があります。
そして気が付くと「社内の作業しか出来ない人」になってしまうというというところが「スキルが身に付きにくい」と言われるのではないでしょうか。
生産ラインでの作業はこの状況になりやすい
生産ラインでは作業がきっちり決まっているのという面から、そこで作業している人はこういった状況に陥りやすいように思います。
もちろん生産ラインの計画を立てるところから全体のコントロールまでする仕事のように当てはまらない場合もありますが、全員がそういう仕事をするわけではありません。
決められた手順で作業をすることはとても大切なのですが、それだけだと将来的には評価もされにくくなりますし、転職を考えた時にもなかなかアピールするものが少ないという状況になってしまいます。
パンダ先輩
REN
食品メーカーで働く時に気を付けたいこと
スキルが付かないまま時間だけが過ぎていくという状況を避けるために、次の3つのことに気をつけることをおすすめします。
1.自分で改善を進める力をつける
食品工場では作業のための手順書が多いですが、手順書に従って作業をするだけにならず、手順を作る、改善するといったことが出来るようになると「ただ作業をする人」から変わることができます。
今後のキャリアを考える場合、課題を見つけてそれに対する対策を考え、実現するという力はどんな仕事でも必要になります。
2.食品製造について幅広く知識を習得する
例えば食品安全の全般の知識や食品表示、ISOなどの規格要求事項、取り扱う原材料の特性、設備の特性などなど、たくさんあります。
内容によっては社内で教育プログラムを組まれていることもあるかもしれませんが、やはり日々の業務が優先されることが多いと思うのでその場限りになりがちです。
普段あまり使わない知識だからこそ、自分が意識しないとこういった知識はなかなか定着しません。
これをしっかりしていないと数年後には全体的な知識がなく、自分の担当している作業の話しか出来ないことになってしまいます。
そんな感じだと会社内で評価されることも難しくなってしまいます。
部署の専門性も大事ですが、役職が上がるほど他部署とのやり取りも増えるため少しずつでも知識をつけておく方が良いです。
3.定期的に仕事内容の棚卸をする
なんとなくで仕事をしてスキル習得の機会を逃さないためにも、今している仕事から何を学べるのか、他の会社行った場合にはどう活かせるのか?などを意識しておく方が良いです。
そのためにも求人サイトは定期的にチェックしておくことをお勧めします。
他の会社ではどんなスキルが求められているか、転職したらどれくらい年収がもらえそうか、などの情報を知っておくと自分の課題が見えやすくなります。
まとめ
いかがしたでしょうか?
今後、世の中は転職するのが一般的な時代になっていきそうですが、自分自身が違う会社へ行けるだけのスキルを身に付けていない人にとっては厳しい状況になりそうです。
作業手順どおり仕事をすることはとても大切な事なのですが、食品メーカーでスキルを身に付けようと思うと自分自身が意識することが重要になります。
「まじめに手順通りやってきたのに…」なんてことにならないためにも作業の目的を理解して仕事が出来るようになりたいですね。
ではまた。